アクチュアリー一次試験:全5科目の特徴

2019年9月14日

アクチュアリー一次試験:全5科目の特徴

こんにちは。

みなとらです。

アクチュアリーの一次試験は全部で5科目あります。

「数学」、「生保数理」、「損保数理」、「年金数理」、「会計・経済・投資理論」(KKT)

です。

今回は、この5科目の特徴を簡単に紹介します。

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「数学」

確率と統計学がメインの科目です。
大学で数学科の学生が勉強する難しい代数とか解析の知識は必要ありません。

勉強を始めるハードルが低いと言えます。
実際、アクチュアリー試験の受験科目で一番受験者数が多い科目です。

教科書も比較的、読み進めやすいです。

ただし、受かる人は1年で受かる一方で、受からない人は何年も受からない科目です。

アクチュアリーの素養があるか無いかが分かってしまう科目、とも言えます。

「数学」以外の4科目は受かったけど、「数学」が受からなくてアクチュアリーを諦めたという人もいるそうです。

悲惨ですね。

なので、最初に受けるべき科目です。

ちなみに一次試験の受験の順番については以下の記事を参考にしてください。

「生保数理」

生命保険の商品設計等で必要となる数理です。

教科書は上下、2冊あります。でも読みづらくはないです。

「生保数理」は統計の知識がなくてもなんとかなるので、「数学」が受かってなくても合格は可能です。

ちなみに、この「生保数理」でアクチュアリー数学の代名詞(?)とも言える計算基数(CxとかDxとか)が出てきます。

「損保数理」

損害保険の商品設計等で必要となる数理です。

同じ保険科目の「生保数理」より数学力が必要になります。

数学力と言っても、「数学」で出てくる統計の知識とメンドくさい積分計算くらいですが。

教科書と試験問題にあまりギャップがなく、「生保数理」・「年金数理」よりは勉強しやすい科目でしょう。

「年金数理」

主に企業年金制度の運営で必要になる数理です。

教科書は1冊だけです。しかも薄いです。

「生保数理」と内容的に重なるところがあるためです。

数学力は「会計・経済・投資理論」の次に必要ないです。
なのでたくさん計算することはあまりありません。

ただし、「年金数理」は、教科書が分かりづらいです。

また、他の科目と比べて、教科書の内容と試験問題のギャップが大きいです。

ですので、教科書を深く深く理解しないと、合格が難しい科目です。

時には教科書より深い理解が必要とされる(?)、そんな科目です。

一次試験では、一番最後にこの「年金数理」を残す人が多いです。
そのためか知りませんが、一番、受験者数が少ない科目です。

また、合格率の上下動がとても大きい科目です。

「会計・経済・投資理論」

その名の通り、会計と経済と投資理論の3分野で構成される科目です。

3分野それぞれに教科書があります。
投資理論の教科書は2冊あるので、全部で4冊の教科書を読まなければいけません。

ただ、全体的に読みやすいものばかりなので、読むこと自体は辛くないでしょう。

一次試験の中で、最も暗記量が多く、数学力を必要としない科目です。

なので、分野的にも文系の人が受かりやすい科目です。

逆に、ガチの理系の人がこの科目を勉強すると、色々いい意味で視野が広がります。