アクチュアリー試験:合格率の推移

2020年8月16日

こんにちは。

みなとらです。

今回は、アクチュアリー一次試験の合格率の推移を見てみます。

アクチュアリー試験の受験を検討している人とかに参考になれば嬉しいです。

合格率の特徴

一次試験は5科目あります。

「数学」、「生保数理」、「損保数理」、「年金数理」、「会計・経済・投資理論」(KKT)です。

まずは、この5科目の過去の合格率を見てみます。

アクチュアリー・ゼミナールより、みなとら作成)

乱高下してますね(笑)

例えば、2011年度は全体的に難しくて合格率が約10%〜20%でしたが、1年後の2012年度は簡単すぎで約40%〜50%と急上昇しています。

他にも、年金数理の2013年から2014年の下落ぶりなんて・・・
45%以上の下落ですよ・・・

このように毎年、乱高下しています。

「試験問題を作っているエライ人たち、もっと合格率が安定するように試験問題を作って!」って言いたいところです。

一方で、科目ごとの難易度に差はありません。

過去10年間で平均すると各科目の合格率は20%〜25%です。

  数学 生保 損保 年金 KKT
合格率 20% 23% 20% 24% 25%

合格率だけ見ると「この科目が簡単で、あの科目は難しい」というのは無いと言うことです。

ただし、だからと言って、例えば初年度に年金数理を受験しても受からないです。年金数理に受かるためには生保数理の知識が不可欠だからです。

なので、平均的な合格率はどの科目もほぼ同じですが、受験する順番は限られているのが現実です。

ちなみに一次試験をどの順番で受けるべきかについては、下の記事をご覧ください。

 

各科目の合格率の推移

では、次に、各科目別に合格率の推移を見てみましょう。

「数学」の合格率

2013年度以降は、他の科目と比べると安定して推移しています。

数学は受験者数がもっとも多い科目です。
だいたい毎年千人くらいですかね。

「生保数理」の合格率

2019年は合格率が30%を超えた簡単な年でした。

この年と2017年で受かった人はラッキーでしたね(私のことです(笑))

「損保数理」の合格率

2013年以降は、安定して難化傾向にありました。

しかし、2018年は一転して簡単な年でした。

昨年度が簡単だったので、2019年は難しくなる可能性が高いでしょう。→ (案の定難しくなりましたね(2020年追記))

「年金数理」の合格率

「年金数理」は特に乱高下が大きい科目です。

2012年か2013年に受けた人はラッキーだった人です。

難しい問題が多くて合格率が低い場合は、点数調整が行われて合格点が50点に引き下げられることがあります。

この年金数理は点数調整が多い科目です。

2018年は30%を超えています。
2018年に受けた人は受かっておきたいところですね。

ちなみに私は落ちました・・・(泣)

「会計・経済・投資理論」の合格率

2016から2018は少し難しい水準で2019は平均的といったところでしょうか

2020年のねらい目の科目

過去の合格率の推移から、2020年に簡単になりそうな科目は、「損保数理」と「年金数理」です。

まあ、なんの根拠もありませんが(笑)

多くの人が合格することを願っています。

私も年金数理がんばります!