アクチュアリー試験:過去問について
過去問を解かずして、アクチュアリー試験の合格はありえません。
一次試験で複数科目に受かっている人は、すでに自分の勉強のやり方が確立している人が多いので、過去問の解き方・活用に関しても自分なりの答を持っていると思います。
一方で、まだ1科目も受かってない人は、過去問演習のやり方について多少なりとも悩みがあると思います。
今回は、過去問は何年分解くべきか、また過去問を解く時の注意点について、私なりの意見をまとめてみました。
何年分解くべきか
私の結論は直近10年分です。あくまで目安ですが。
過去問はたくさん解くに越したことはありませんが、気楽に解けるものでもないですし。
私の場合
ここで、一次試験4科目に合格している私が、各科目で何年分の過去問を解いたのかをちょっとだけ紹介します。
「数学」
アクチュアリー初受験です。過去問は5,6年分だけやりました。
5,6年分で十分だったから合格したのではなく、たまたま簡単な年だったから5,6年分でなんとかなったのです。
「会計・経済・投資理論」
過去問は4,5年分だけやりました。
2回目くらいで合格点(60点)以上をとれてしまったので、4,5年分でやめました。試験直前は会計の暗記に時間を使いました。
ちなみに試験はギリギリで受かりました。
「損保数理」、「生保数理」
損保数理と生保数理は、アクチュアリー受験研究会のワークブックをメインに勉強したので、過去問はあまり解いていません。
ワークブックに過去問が載っているからです。
実際に時間を測って過去問を解いたのは、2科目とも4年分くらいです。
アクチュアリー受験研究会のワークブックには過去問が類題ごとにまとめられているので、できれば利用すべきです。
気をつけるポイント
繰り返しですが、過去問は目安として直近10年を解きましょう。
ただし、ただ単に10年分の過去問を解けば良い訳ではありません。
過去問を解く時に気をつけるべきポイントを以下で説明します。
「なぜ過去問を解くのか」を意識する
A. 初見の問題(試験本番の問題)に対する正答率を上げるため。
では・・・
A. 私には分からないです(笑)
分かれば今頃、正会員です(笑)
ただ、“正答率を上げるために過去問を解いている” ことを強く意識することはすごく大切です。
同じ一つの科目だけみても、過去問を2,3年分だけ解いて1発で合格する人もいれば、15年分以上解いているのに何年も連続で不合格の人がいるのが現実です。
この2人の違いは、過去問を解く時の意識の差です(恐らくですが)
少なくとも、過去問を解くこと自体を目的とした勉強をしていると落ちます。
ええ、年金数理を受験した時の私です(笑)
非マークシート時代の過去問について
アクチュアリー試験は平成17年くらいから、完全なマークシート式になりました。
それ以前の問題は非マークシート式(記述式)で、昨今と出題傾向が異なります。ですので、非マークシート式の過去問をたくさん解く必要はないです。
ただ、非マークシート式時代の過去問には、いわゆる良問が多いです。
特に証明問題などには、一度は目を通すべき問題が多数あります。ですので出題傾向が違うからという理由で古い過去問に目も通さないのは、危険です。
古い過去問も一度はさらっと見ておいた方が良いでしょう。
「何年分を解くか」より「何回解くか」が大切
過去問は、まずは10年分を解きましょう。
解けるようになるまで繰り返し解きましょう。
当たり前ですが、解けなかった問題の解答を理解しても、1ヶ月後とかにはまた解けなくなっている可能性が高いです。
ですので繰り返し解きましょう。
ほぼ全て解けるようになったら、直近10年よりもっと古い過去問に着手していけばよいでしょう。
「ほぼ全て解ける」ようになるためには、同じ問題を何回も解く必要があります。
間違えた問題を何回も解きましょう。
解けるようになるまで繰り返し解きましょう。
過去問は「何年分解くか」より「何回解くか」が大切です。
お互い頑張りましょう!
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