証券アナリスト二次:証券分析のポイント
今回は、証券アナリスト二次試験の証券分析のポイントを説明します。
証券アナリストの二次試験は正答率55%程度で受かると言われています。ですので、初見でわけわかめ(←死語)な問題は捨ててOKです。
しかし、逆に捨ててはいけない問題、必ず正解すべき問題があります。
そのような問題で正解するために押さえておくべきポイントを紹介します。
過去問の点数が上がらない人は、まずはとりあえずここで紹介したことだけを復習すると良いでしょう。
企業分析や経済のポイントについても後日、紹介します。
【目次】
証券アナリスト二次試験:証券分析のポイント
株式ポートフォリオ戦略
この章の内容からの出題は非常に多いため、特に重点的に勉強すべきでしょう。
【ポイント】
- ファーマフレンチの3ファクターモデル(特にファクターとエクスポージャーの説明ができるように。)
- 区間推定の算出(与えられたt値を用いて区間を算出する方法)
- インプリメンテーション・ショートフォール法に基づく売買執行コスト(タイミングコスト、スプレッドコスト、マーケットインパクト、トータルコストの計算)
- バリュー・アット・リスクの説明と計算
債権ポートフォリオ戦略
この章からの出題も多いです。キャリーとロールダウンの計算は必須でしょう。
【ポイント】
- キャリーとロールダウンの計算
- バーベル戦略、ブレット戦略の概要
- イールドカーブの主成分分析の概要
- 証券化商品の信用補完策(優先劣後構造の説明)
デリバティブと投資戦略
苦手だったらこの分野は後回しでも良いでしょう。ただ、プット・コール・パリティの問題だけは解けるようにしておきましょう。先物価格の問題も考え方がわかれば難しくないので正解したいところです。
【ポイント】
- プット・コール・パリティを用いた計算
- オプション価格の変動要因(原資産価格やボラティリティが上昇したときに、コール・プットの価格は上昇するか・低下するか。試験直前に暗記するのもあり)
投資政策とアセット・アロケーション
計算量は多いがやっていること自体は難しくはない問題が多いです。
【ポイント】
- 人的資本と金融資産の説明
- 年金ALMの概要(特にキャッシュフロー・マッチングとデュレーション・マッチングの概要)
国際証券投資
あまり対策のしようがない分野です。後回しで良いでしょう。私も特に対策はしなかったです。
オルタナティブ投資
【ポイント】
- ヘッジファンド・インデックスに存在するバイアス
パフォーマンス評価
特にないです。トラッキンエラー、インフォメーション・レシオが計算できればOKです。
行動ファイナンス
この分野からはあまり出題されません。
【ポイント】
- プロスペクト理論の評価関数の形(自分で描けるように)と特徴
信用リスクモデル
ここからもあまり出題されません。
【ポイント】
- リスク中立確率を用いた価格評価の計算
- 確実性等価係数の計算
- 構造型モデル(マートン・アプローチ)の説明
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