アクチュアリー「数学」:諦めずに勉強したら合格した話

2020年7月12日

こんにちは、みなとらです。

今回は、私の一次試験「数学」の合格を振り返ります。

先に言っておくと、試験当日まで過去問を解いて一度も合格点(60点)を取ることが出来ませんでした。

それでも合格することが出来ました。

この記事はほぼ自分語りです。なので自分語りが嫌いな人は読まない方が良いでしょう。

ただ私としては、頑張って勉強しているのに良い結果が出なくて苦しんでいる人にはぜひ読んでもらいたいです。

この記事を通して「諦めなければ意外と何とかなる」みたいなことを少しでも感じてもらえれば、とてもとても嬉しいです。

勉強期間

アクチュアリーとの出会い、試験申し込み

大学3年の夏になるまでアクチュアリーという職業を知りませんでした。

知ったきっかけは大学が開いた講座でした。(何の講座かは忘れました。数理モデリングかな?)

その講座の中で講師が「SEになるくらいならアクチュアリーになる方が良い 」と言ってたのを聞いてアクチュアリーに興味を持ちました。

今思うとSEの方々にスゲー失礼なこと言ってますね(笑)

当時の私は大学院に進むことは決めていたのですが、自分の頭では大学に残っても研究者の道を歩むことは厳しいと感じていました。

自分の将来を考えた時に、資格の一つでも持ってた方が良いのかなと思って、「アクチュアリー 」とやらをネットで調べてみました。

「給料が良い」ことと「試験が難しい」ことにワクワクを感じたので、受験してみることにしました。

一次試験の中で一番合格しそうな「数学」を申し込みました。

試験勉強開始

勉強を開始したのは、10月に入ってからです。
10月まで申し込んだことを忘れてました(笑)

その当時の自分のステータスを簡単にまとめました。

【「数学」の勉強を始めた時の私】
・地方国立大学の理学部物理学科3年生
・サークルもバイトもしてない「勉強第一」のキャンパスライフ
・資格は何も取ってない
・成績は優秀だったので、正直、数学には自信があった

つまり、勉強だけしてた陰キャということですね(笑)

ただ、本当に勉強だけは頑張っていました。

なので、正直なところ「難しい試験らしいけど、数学の分野なら楽勝だろう」と思ってました。

勉強の概要は次の通りです。

【「数学」の勉強の流れ】
1. 『基礎統計学(1)/統計学入門』を読む
2. 『モデリング』を読む
3. 過去問を解く ⇄ 不足している知識をインプットする。

『基礎統計学(1)/統計学入門』と『モデリング』は問題なく理解できました。読んでいて純粋に楽しかったくらいです。

問題だったのは過去問です。全く点が取れなかったのです。

3年分やって50点も取れない。
30点 → 45点 → 40点
愕然としました。

「マジでヤバイ」と思いました。焦りました。
この時くらいからホンキで勉強するようになりました。

いろんな参考書を読んだり、合格した人のブログから情報収集しました。

たった2か月の勉強でしたが「ここまでやったのに不合格はイヤだ!」の思いで、試験当日までガムシャラに勉強(悪あがき)しました。

しかし、結局、過去問で60点以上を取れずに試験当日を迎えました。

試験当日

当日の朝

朝、目が覚めて一番最初に思ったことは「落ちるのにわざわざ東京まで行くのかよ」でした(首都圏外の大学に通っていたので)。

とてもネガティヴな朝でした。

ただ、東京への特急券はすでに買ってあったので、「せっかくだし行くか」って感じで家を出ました。

東京に向かう特急電車の中で、最後の悪あがきで参考書や暗記カードを見直しました。

試験開始

試験が始まりました。

まずモデリングの問題を見ました。

モデリングから解くと決めていたからです。

「解けそうな問題ばっかじゃん!」

急にヤル気が出ました。

一心不乱に解きました。

過去最高の出来でモデリングを解き終えることができました。

次に、大問1に戻り各小問をサッと見ました。

モデリングほどではありませんが、解けそうな問題ばかりでした。

試験が始まって2時間経過後には「受かる!・・・気がする」と感じました。 

そして、試験が終わった時には、合格を確信していました。

帰路

嬉しさでいっぱいでした。

帰りの特急の中で飲んだハイボールがとても美味しかったのを覚えています。

まとめ:当時を振り返ってみて

私が合格した一番の要因は、私がとても頑張ったからではありません。

たぶん、その年の「数学」が例年と比べて簡単だったからです(笑)
実際、私が受けた年は合格率がすごく高いです(2012年です)

アクチュアリー試験は合格率が安定しない試験です。3、4年難しい年が続いて、ある年、ものすごく簡単な年がきます。俗に言うビッグウェーブです。

ただ、途中で諦めて試験会場に行かなければビッグウェーブに乗ることは出来ません。

ちなみに、試験が難しすぎて合格率が低すぎるときは、合格点の引き下げが行われます。これも決して珍しいことではありません。

こういった意味でも、最後の最後まで諦めないことはやはり大切です。私は「数学」の受験を通して身をもって経験しました。

初受験のあの時に落ちていたら、もしかしたらアクチュアリー試験の受験をやめていたかもしれません。

そう思うと、今、損保会社のアクチュアリー(の卵)をやれているのも、あのとき諦めなかったからです。

最後まで諦めずに悪あがきをした自分に「ありがとう」と言いたいです。

今、勉強しているのに良い結果が出なくて悩んでいる方にも、悔いのない精一杯の悪あがきをしてほしいと思います。