過去問から考えるG検定対策

2019年7月28日

過去問から考えるG検定対策

私は2019年3月に日本ディープラーニング協会のG検定を受験し合格しました。

今回は、その時の試験問題を思い出しならが、これからG検定の勉強をする人に向けて、オススメの試験対策や気をつけてほしいことについて書きます。

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受験当時の私

試験を受ける前

G検定を受ける2週間前にE資格を受験しています。

E資格の受験が終わってからG検定を受けるまでの2週間は1秒も勉強していません(笑)

それでも合格したので、E資格の試験に合格した人やE資格の勉強を十分にした人であれば、何も勉強せずにG検定を受験しても合格するでしょう。

試験直後

G検定を受けた直後の正直な感想は「思ったより難しい」と「歴史や規制の問題が全然わからねー」でした。

コードを見て考える問題がないのでE資格よりは簡単ですが、出題範囲がすごく狭くなることはないので、フツーに分からない問題もたくさんありました。

その一つが “歴史や規制” に関する問題です。この分野はE資格の受験の際も勉強しなかったので、手も足も出ませんでした。

ただ、この分野は他の受験者も解けないと思います。また出題数もそこまで多くはないので、“歴史や規制” の勉強は後回しか、場合によっては捨てても問題ないでしょう。

一方で、純粋な数学の問題は簡単でした。他の受験者の正答率も高いと思います。しかし逆に言うと、数学の問題の取りこぼしは合否に影響します。

数学の問題は全問正解を目指すべきです。数学に自信がない人はある程度時間をとって勉強すべきでしょう。

合格ラインについて

合格ラインについては、試験を実施している日本ディープラーニング協会(JDLA)は公表していません。多分、受験者全体の得点分布を見た上で、決めているのだと思います。

ただ、直近2回の合格率が7割程度であることと、私が解いた感覚では、6割程度が合格ラインかと思います(個人的な勝手な推測です。)

勉強方法

特別なことをする必要はないでしょう。「本を読んで知識を習得し、演習問題を解く」これの繰り返しです。

オススメの本

JDLA公式テキスト

この本を「オススメの本」として紹介すべきかについては、すごく悩みました。ただ、「公式テキストである以上はコメントしないといけない」と思ったのでコメントします(笑)

私はこの本を買っていません。本屋で中を見た程度です。

読みやすそうですし、扱っているトピックもとても多いです。そういった点では、まあ公式テキストなのでしょう。

ただ、全体的に説明が不足しています。表面的な説明しかしていない箇所が複数見られました。

AIについて全く知らない人が “なんとなく全体像のようなもの” を把握するために、最初に読む分には良いでしょう。

ただ、この本だけではG検定の合格は不可能ですし、繰り返しになりますが、説明も不十分な箇所がたくさんあります。読んでいて理解できなくても気にせず先に進みましょう。

一通り読んだ上で、分からない箇所を他の書籍やネットで調べると良いでしょう。

逆に、ある程度知識がある人は買う必要は全くないと思います。

『深層学習 (機械学習プロフェッショナルシリーズ)』

データサイエンス分野で青本と呼ばれている本です。

多層ネットワークから、確率的勾配降下法、バックプロップ、CNN、RNNまでのアルゴリズムを段階的に着実に学べます。ちゃんと自分の頭で考えながら読まないといけないので、読むのに多少時間はかかりますが、オススメです。

ただし、数式がたくさん出てくるので、数学アレルギーの人は次の本を先に読んでその後にこの本を読むと良いでしょう。

『最短コースでわかる ディープラーニングの数学』

ディープラーニングを学ぶ上で必要になる数学だけにフォーカスしているので、無駄なく勉強できます。

また、バックプロップの理解に必要となる多変数関数の微分について、1章分つかって説明しているのは素晴らしいです。

問題演習

問題集

現在市販されているG検定の問題集は実質『ディープラーニングG検定 ジェネラリスト 問題集』だけでしょう。ネット上での評価も悪くはないので買っておいても損はないでしょう。

模擬テスト

Study-AIがG検定の模擬テストをネット上で無料公開しています(サイトはこちら)。

Study-AIはJDLA認定プログラムの講座も開いているので、ある程度は信頼できると思います。

問題を解きつつ、理解できない箇所や知らないワードをメモしておいて、後から調べるのが良いでしょう。

試験本番での注意点

注意点は一つだけです。

試験本番はさくさく解きましょう。

これはE資格合格者も注意してください。E資格はある程度考える時間がありましたが、G検定はほぼありません。

計算問題以外は問題文を読んで3秒以内に選択肢を選んでください。問題文を1回読んで分からなければ、どれだけ考えても分かりません。気持ちを切り替えて次の問題に進んでください。

合格率は約70%なので、集中して最後まで解けば、合格します。

頑張ってください。