JDLAのE資格受験のメリット・デメリット

2019年8月11日

昨今のAIブームに乗るように、日本ディープラーニング協会(JDLA)のG検定・E資格が注目を浴びています。

ただ、特にE資格に関しては、資格の取得までに少なからずお金がかかるため、受験するか悩んでいる方も多いと思います。

私は2019年2月にE資格を受験し、合格しました。

資格取得を終えた今、私が考えるE資格受験のメリット・デメリットを書いてみます。

E試験の受験を検討している人は参考にしてください。

E資格受験のデメリット

認定講座の受講に数十万円が必要

一番のデメリットは間違いなくこれです。

お金です

E資格を受験するためにはJDLA認定の講座を受講しなければなりません。この講座の受講料が数十万円かかります。

また、この認定講座について、講師の質がピンキリであることもある種のデメリットと言えると思います。

JDLA認定の講座は複数あり、講師の方々はデータサイエンティストとして実績十分な方ばかりです。

ただ、講師全員が ”上手に” 教えているかと言われれば疑問が残ります。

私が受講した講座では、深層学習の講師の説明はすごく分かりやすかったのですが、機械学習の講師の説明はすごく分かりづらかったです。

講座の修了まで数ヶ月かかる

私が受講した講座の期間は2ヶ月半でした。毎週1回、2時間の講座でした。

勉強なので時間がかかるのは当たり前です。

しかし、毎週決まった曜日・時間を確保しなければならず、これは社会人には結構きついです。

ただ、これに関してはオンラインの講座を受講することである程度は解決できると思います。

E資格受験のメリット

AI関連の体系立った知識が身に付く

複数の書籍を幅広く読めば、それなりに体系立った知識は身につきます。

ですが、初学者が独学する場合には難しいと思います。知識がほぼゼロの状態から専門書を何冊も読み込んでいくのは辛いでしょう。

一方で、認定講座を受講すれば、理解に必要となる数学から始まり、機械学習、深層学習まで学ぶことができます。

理解できない箇所は講師に質問することができますし、後述するように、仲間ができるので勉強を続けるモチベーションも維持できます。

人脈が広がる

資格取得を通して、仲間ができます。

実は、E資格の合格者が入れるSlackのコミュニティがあります。
このコミュニティの参加者が集まって一緒に勉強をしたり、チームを組んでKaggleに挑戦したりしています。

また、合格する前でも、講座の参加者どおしで仲良くなったり出来ちゃいます。

データサイエンスの仕事に興味があり、転職を考えている人にとってこのような人脈はすごく大きな価値を持つと思います。

E資格の受験に価値がある人

すでにデータサイエンティストとして働いている人にとっては、E資格の取得に価値はないです。

メリットで挙げた体系立った知識・人脈をすでにもっているからです。

一方で、「今は違う職種だけど、転職して、データサイエンティストになる!」という人は受ける価値は十分にあると思います。

少なからず転職にも良い影響が出るはずです。

ぜひ前向きに検討してみてください!