アクチュアリー【年金数理】2020年受験記録&問題振り返り

お疲れ様です。みなとらです。

2020年の年金数理に合格して何とか準会員になることが出来ました。

2020年アクチュアリー試験の解答と配点が公表されたので、年金数理について個人的な感想を書いてみます。

暇つぶしにでも読んで頂けると飛び跳ねて喜びます。

問題と公式解答はこちらです。

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配点と得点

以下が問題ごとの配点と私の得点です。ちなみに2020年年金数理は合格点が60点から55点に引き下がっています。またかよ。

問題1:25/40
問題2:24/28
問題3:11/16
問題4:1/16
Total   :61/100

60点を超えていますが、試験直後の自己採点では52点だったので完全に配点に助けられました。

問題1については、あと1問(5点分)追加で正解したかったです。
問題2は上出来です(時間がかかりましたが)
問題3は、まぁこんなもん(配点に少しだいぶ助けられています)
問題4の1点は勘でテキトーにマークした箇所が当たった1点です(笑)。問題4は残り時間がなく問題文を一読した後に全部捨てることにしました。

総じて、「問題設定が複雑で正確に理解・把握するのが難しい問題」というよりは「問題設定自体は理解しやすいが計算がだるくて時間がかかる問題が多かった」という印象を受けました。

問題振り返り

問題1

 (1)頻出問題かつ比較的簡単な問題なので、解けた人は多かったと思います。公式解答はオーソドックスに積分する方法が記載されています。ですが私はインテグラルを見ると寒気がする病を患っているので、本番では下記のように2つの三角形A,Bに分けてそれぞれの重心から出す方法で解きました。私と同じ病に苦しんでいる方の参考になれば幸いです。

(2)生保数理っぽい問題ですね。三重脱退の公式を覚えていると一瞬で解ける問題です。年金数理での過去の出題歴はあまりありませんが、アク研のワークブックにはばっちり載っていたので、やり込み度合いで正誤に、もしくは解く時間に差が出た問題かもしれません。

(3)この問題は全く記憶にないです(笑)。計算が少し面倒ですが、ふつーに解けば、ふつーに解ける問題だと思います。

(4)保険料拠出のタイミングが期央払いであるために、計算途中に二次方程式が出てくる問題です。年金数理ではあまり出てこないタイプの問題だと思います。とはいえあまり難しくないと思うので初見でも正解すべき問題だと思います。ちなみには私は後回しにした挙げ句、解けませんでした(泣)

(5)正誤問題です。年金数理の正誤問題は簡単な問題が多いのですが、この問題は難しかったです。私も(E)の回答に自信がもてず試験終了の5秒前まで悩んでいました。

(6)典型的な制度の合併問題だと思います。少し時間がかかりましたが問題なく解けました。

(7)運用利回りが偶数年度と奇数年度で異なるという珍しい設定の問題です。計算に時間がかかりそうだと思ったので捨てました。個人的には問題1の中では唯一の捨て問だと思っています。

(8)連続型の制度の問題です。初見でもできれば正当すべき問題だと思いますが、私は解けませんでした。

問題2

問題2の(1)〜(3)については、試験数日後に私なりに書き殴った回答があるので載せておきます(間違ってる箇所があったらごめんなさい)

(1)計算量が多いので時間がかかりますが、難しくはないと思います。公式解答はツッコミを入れたくなるほど簡潔に書かれていますが、実際に手を動かして計算するとそれなりにメンドくて時間がかかる問題です。

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(2)個人平準保険料方式の問題です。似たような問題は過去に出題されているので、計算プロセスを思い描くことは難しくないはずです。ただ、いかんせん前問同様に地味に計算量が多いため時間がかかります。そして疲れます。公式解答は例によって式のみの解説となっていますが、過去の類題の解き方と同様に個人平準保険料方式における“例の図”を用いるのが良いと思います。②については、「未積立債務 = 制度変更前後の責準の差 ⇨ 給付現価に変化はない ⇨Σ 収入現価(P✖️G)の差を求めれば良い ⇨ 制度変更前後において人数現価(G)に変化はない ⇨ Σ(変更前後の保険料率Pの差)✖️Gを求めれば良い」と落ち着いて考えることができればそれほど難しくはないと思います。③について、公式解答は式を長々と書いていますが、直感的に理解することが可能だと思っています。↓の私の③の回答は間違っているので参考にしないでください(おいこら)。

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(3)この問題も決して難しくはないと思います。しかしながら、ただ計算するだけなのですが、時間がかかります。ちなみに、①において、「事前積立方式」というこれまであまり出題されていない積立方式が前提とされていますが、仮にこの積立方式を知らなくても(もちろんちゃんとア会指定テキストに載っていますが)落ち着いてちゃんと問題文を読めば容易に解けるようになってます。(個人的に、この問題で一番着目すべきなのは配点だと思います。①の配点が7点中4点と非常に大きくなっています。①はケアレスミスさえ気をつければ30秒で解ける問題です。・・・あまり深く突っ込むのはやめておきましょうかね・・・)

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(4)問題2の中では最も簡単で時間がかからない問題だと思います。ちなみに私は①を間違えました。はやとちりました(おいこら)

問題3

みんな大好き(?)キャッシュバランスプランの問題です。私は時間がなかったので(1)しか解けませんでしたが、あまり難しくはなかった印象を受けました。(ちなみに⑰は計算しなくても解ける問題ですね)

問題4

まともに解いてないのでコメントできません・・・。勘で全部(c)にしたら1つ当たって1点貰えました。

試験当日を振り返って

「計算が面倒くさい問題ばかりで気がついたら時間が足りなくなっていた」というのが試験直後の私の一番の感想です。

あくまで想像ですが、問題2の(2)あたりで諦めた受験生が多かったのではないかと想像します。それほどまでに問題1、2が受験生の心を折るには十分な難しさ(めんどくささ)であったと思います。

かく言う私も問題2の(3)を解いている途中で泣きたくなりました。ただ、「ワイがぴえんなら他の受験生はぱおんに違いない。つまり合格点が50に下がる。はい勝ち確定。わろた」と5回くらい必死に言い聞かせて(マジで)、何とかまず50点を確保することを目標にして心を落ち着かせたことが大きかったと思います。(不合格だった人が全員諦めたとか平常心を失ったとか言うつもりはありません。他にも例えば(今回は特に)配点との相性等で理不尽にも不合格になった人が多いと思います)

この記事を読んでくれた一人でも多くの年金数理受験生が、私のように必死で言い聞かせるのではなく、心の底から余裕を持って「はい勝ち確定。わろた」と思えること祈念しております。