文系とアクチュアリー
今回の記事は、文系だけどアクチュアリーに興味を持った人に向けたものです。
私は、もっと文系の人にもアクチュアリーを目指してほしいと思っています。
文系でもアクチュアリーを目指す価値があるからです。
活躍の場・機会もあります。
この記事を読んで、アクチュアリーを目指す人が一人でも増えたら嬉しいです。
文系でもアクチュアリーを目指す価値はある。
世間では、
と考える人が多いようです。
実際、Wikipediaには以下のように説明されています。
アクチュアリー (actuary) とは、ビジネスにおける将来のリスクや不確実性の分析、評価等を専門とする専門職[1]。日本語では「保険数理士」「保険数理人」などと訳されることもある。
フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より
なので、「アクチュアリーは理系の職業」というイメージが強いです。
しかしながら、文系でもアクチュアリーを目指すことは価値のあることです。
理由は3つです。
・アクチュアリーの業務で高度な数学は使わないから。
・文系は理系にない武器をもっているから。
この3つについて以下で説明します。
正会員になれなくてもアクチュアリーの仕事はできるから。
正会員を目指している自分が言うのもアレですが・・・
正会員にならなくてもアクチュアリーの仕事はできます。
実際、今の職場にも前の職場にも、アクチュアリー資格の取得を諦めている社員が結構います。
面白いことに、仕事ができる優秀な人に限って諦めていることが結構あります。
なので、例えば、一次試験1科目だけ合格して転職して、その後は試験を受けずに業務に集中するのもありです。
アクチュアリーの業務で高度な数学は使わないから。
ぶっちゃけ、業務で教科書や試験レベルの数学を使うことはほぼありません(笑)。
もちろんアクチュアリー中には、高度な数学をバリバリ使っている人もいます。
しかし、半分以上のアクチュアリーは、業務で高度な数学を使うことはほぼないでしょう。
なので、業務において「数学のレベルが高すぎて理解できない・・・」ってことはまず無いです。
文系は理系にない武器をもっているから。
アクチュアリーや、アクチュアリーを目指す人は、数学が得意です。
しかし、他のアクチュアリーもみんな同じように数学が得意です。
なので、数学が得意であることはアクチュアリーとしての武器にはならないのです。
アクチュアリーだらけの集団の中で、優位性を持ったり自分のポジションを確立するためには、数学以外の武器が必要です。
文系はそれをもっています。
それが何かは人ぞれぞれですし、理系である私には分からないものかもしれません。
経営や経済に関する知識や、語学力、コミュニケーション力かもしれません。
これらの知識・能力は、文系ばかりの集団の中にいたらあまり武器にはならないでしょう。
しかし、アクチュアリーという集団の中では、大きな武器になり得るのです。
数理能力に加えてそれ以外の武器を身に付けることができたら、希少価値の高いアクチュアリーになることができます。
例えば、会計事務所やコンサルティング会社でアクチュアリーとして働くなど、可能性が広がり、また大いに活躍できるはずです。
仕事に文系とか理系とか関係ない
ここまで、文系がどうとか理系がこうとか言ってきました。
しかし、ぶっちゃけ、私は文系・理系という区別が嫌いです。
文系・理系という区別があるのは日本くらいです。
そもそも、アクチュアリーに限らず、仕事において文理が影響することはありません。
あるとしたら、言い訳をする時くらいでしょう。
「文系だから細かい分析が出来ない。」、「理系だから文章を書くのが下手。」
これらはただの言い訳です。
出来ないなら、苦手なら、努力しましょう。
文系・理系といった意味のない区別に縛られて、自分の選択肢を狭めることは、すごくもったいないことです。
文系でも、アクチュアリーとして活躍できる場・機会はたくさんあります。
文系でアクチュアリーを目指している人・目指そうとしている人
応援しています。
そして、期待しています。
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