アクチュアリー【生保数理】:教科書(上巻)のポイント
こんにちは、みなとらです。
今回は、生保数理の教科書(上巻)について、私が大切だと思うポイントを紹介します。
もう少し具体的に言うと、
初めて生保数理の教科書を読む人に向けて、しっかり読むべきポイント、読まずに飛ばしても大丈夫なポイントを紹介します。
はい、もちろん主観です(笑)。
合否の責任は取れませんが、教科書を読むペースが遅いなら、参考になると思います。
もしかすると読む必要がない箇所に時間を取られているかもです。
(初学者は)読まない箇所を決めることが大切
まず大前提として、生保数理の教科書を最初から順番に全て読むのは、ゼッタイにやめましょう。
なぜなら、読まなくてよい箇所がたくさんあるからです。
読む必要がない箇所を読むのは時間の無駄です。
仮に完璧に理解できなくても、どんどん先に進むことが大切です。
読む必要がないところは「読まない!」と決めて先に進みましょう。
とは言え、読むべき箇所とそうでない箇所の取捨選択が難しいと思います。
以下で、各章ごとに紹介するので、参考にしてください。
下巻についても近いうちに紹介します。
教科書(上巻)のポイント
※式番号は2019年9月現在の教科書のものです(第92改訂版)。
第1章:利息の計算
難しくはないですが、とても大切な章です。
第1章に限らず、年複数支払の式については、初学者は読まずに飛ばして大丈夫です。
むしろ飛ばすべきです。
・§1:現価と終価の考え方(どの時点で評価するか)
・§2:名称利率と実利率の関係式(1.2.2)
・§3:利力の定義(1.3.1),(1.3.3)
・§5:確定年金の年金現価と年金終価
・§11:元利均等返済の考え方と毎回の返済額
・§4, 6, 7, 8, 12, 13, 14
・§13で「責任準備金」が出てくるが、ここでは無視しても大丈夫
・テイラー展開している式(1.1.8)など
・年複数支払の場合の複雑な式(1.2.5),(1.2.10)など
・ハーディの公式における1/12方式
・§9、§10
第2章:生命表および生命関数
この章も大切。
・§1:生存数、死亡数、生存率、死亡率(国民表・経験表などは飛ばしてOK)
・§2:2ページしかないので頑張って全部読みましょう
・§4:死力に関する式(2.4.1)〜(2.4.13)
・§5:平均余命の式(2.5.2)、(2.5.5)
・§6:中央死亡率・観察死亡率(レキシス図示法には深入りしない)
・§7
・§3
・§4の式(2.4.13)より後。
・§5の式(2.5.7)〜(2.5.12)
第3章:脱退残存表
初学者は飛ばして大丈夫です。
この章を読まなくても、先の理解に支障は出ません。
下巻の第13章の前に読みましょう。
第4章:純保険料
この章も大事です(大事な章ばかりでゴメンなさい。)
第4章はボリュームもあるので、初学者にとって一つの山場かもです。
・§1:「純保険料 + 付加保険料 = 営業保険料」
・§2:全部大事
・§3:全部大事
・§5:(4.5.1)、(4.5.10)
・§6:全部大事
・§9:年複数支払の式を除いて、全て大事
・§10:「選択表を計算の基礎に・・・」の段落を除いて、全て大事
・§14:(1), (3), (4), (6)
・§18:考え方を理解する
・§4、§7、§8、§11、§12、§13、§15、§16、§17
第5章:責任準備金(純保険料式)
上巻のラスボスです。
生保数理において、責任準備金(通称:責準)は避けて通れません。
腹を括りましょう。
・§1:過去法と将来法の理解(カンタンに)
・§2、§3:全部大事(頑張って!)
・§6:ファクラーの再帰式
・§4、§5、§7
過去法と将来法の一致については、一致することを知っておけばOKです。
初見で証明まで読み込む必要はないです。
第6章:計算基礎の変更
初学者は飛ばして大丈夫です。
上下巻を一通り読んでから、戻って読みましょう。
⏬下巻に進みましょう!!
(参考)もっと効率的に合格を目指すなら⬇️がオススメ
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